MAM・PAMMとは
MAMやPAMMは「マネージドアカウント」と呼ばれる運用手法を採用しています。
このマネージドアカウントというのは、自分のFX口座に資金を投入して、他のトレーダーに運用をしてもらう
(発注指示のみをする)という運用手法となります。
言葉だけだと分かりづらいので、以下の画像を見ると理解しやすいかと思います。
一般的にMAMやPAMMを始めるには、指定口座を開設する必要があります。
指定口座開設時に簡単な契約を取り交わすことで、ユーザーの口座と紐づけされプロトレーダーの
発注指示がユーザーの口座にリンクされます。
よく勘違いされる方がいますが、MAM・PAMMは親口座に
出資をするわけではありません。
MAMやPAMMでは自分の口座の資金を回すため、親元に持ち逃げされることはありませんのでご安心してください。
運用元により出金をロックされる期間があります。
MAM・PAMMって何の略?
そもそもMAM・PAMMは略した言葉です。
MAMとは、Multi Account Managerの略となります。
この頭文字をとりMAMMと呼ばれています。
PAMMとは、Percentage Allocation Management Moduleの略となります。
この頭文字をとりPAMMと呼ばれています。
英語で書くと長くなるので、MAM(マム)やPAMM(パム)という名前で呼ばれることが多いです。
MAMとPAMMの違い
MAM・PAMMは「マネージドアカウント」でどちらも他人に運用してもらう(発注指示をもらう)口座となります。
しかし両者には違いがあります。
その違いは「取引履歴が見れるか見れないか」です。
MAMは取引履歴を閲覧することができる
MAMは取引履歴をみることができる「マネージドアカウント」です。
そのため、運用してくれているトレーダーの取引中ポジションや取引履歴を見ることが可能です。
ユーザー側としては、取引履歴や運用方法が見える化されるので、比較的透明性がでるというメリットが
あります。
また、プロトレーダーがどこでポジションを建てたのか、決済したのかがわかるため裁量勉強中の方に
お勧めできます。
PAMMは取引履歴を見ることができない
一方、PAMMは取引方法が見えないトレード方法となります。(例えばロジックを見せたくないなど)の場合、
MAMを採用せず、PAMMが採用されることがあります。
PAMMは取引履歴を見ることが出来ず、増減だけを見ることができ、トレーダーの運用を一切見ることが出来ません。
どこでポジションを取って、どこでクローズしたかは見えないと言うことになります。
MAM・PAMMの図解
MAMとPAMMについて少し理解が深まったかと思います。
さらに理解を深めるため以下の図をご覧ください。
この画像では、親口座との紐づけで子口座3つが紐づけられています。
親子の関係
・親口座⇒発注指示をする(プロトレーダー)
・子口座⇒発注指示を受ける(ユーザー)
3つの子口座に対し、それぞれ20万円+30万円+50万円=100万円の残高が入っており、親口座である
プロトレーダーは資金100万円の範囲内で発注指示をすることができます。
例えば親口座が1ロット(10万通貨)を発注したとします。
一般的なMAM・PAMMでは、資金比率により子口座で発注されるロット数が変わります。
1ロットが図解のように、それぞれの子口座にロット分配され、エントリーされていきます。
子口座の残高によって注文ロットが変わることを
念頭に置いておきましょう。
MAM・PAMMの運用や利益配分について
MAM・PAMMでは、利確・損切設定はユーザー側ではできません。
利確や損切は紐づけられた親口座のプロトレーダーが行うことになります。
MAM・PAMMの利益配分、報酬比率は運用もとにより違いますが、成功報酬となることが多いです。
(もちろん違う場合もあるので事前に確認しましょう)
例えば、成功報酬を30%に設定してある場合、月の利益に対し、約30%程度が運用するトレーダーに入り
約70%がユーザーの元に入ります。
利益が出なかった場合(損失の場合)は、成功報酬が発生しません。
(このような方式をハイウォーターマーク方式と呼びます)
運用するトレーダー自身も勝ち続けなければ利益が発生しません。
投資家心理としては、損はしたくないので、月単位で負けているトレーダーには投資したくないという
心理が働きます。
成績が出ていないトレーダーからは投資家も離れてしまいます。
MAM・PAMMはWIN-WINになりやすい
MAM・PAMMは、プロトレーダー、ユーザー共にWIN-WINの関係になります。
ユーザー側からすれば、口座に眠っているお金を増やしてくれる可能性があります。
また、自分でトレードをしなくて済むことも大きなメリットとなります。
一方で、プロトレーダー側からすれば、大きな資金を自分で用意しなくても取引ができ、成功報酬を得ることが
できます。勝てば勝つほど預ける資金は大きくなっていくので、得られる成功報酬は大きくなっていきます。
このようにユーザー側から見ても、プロトレーダー側から見ても、
WIN-WINになりやすいのがMAM・PAMMの特徴と言えます。
MAM・PAMMの注意点
出金するタイミングとロックアップ期間を理解しましょう。
ロックアップ期間とは
開始から一定期間は出金できない期間のことをいいます。
MAM・PAMMによっては、ポジションがないときにしか出金できないケースがあります。
仮に出金申請できたとしても、現在持っているポジションを強制決済を行わないと、出金ができない場合もあります。
そのため、特定期間だけ資金をロックアップして、期間終了後に自由に出金ができるというルールを設けている
トレーダーもいます。
運用する前の事前確認は必須と言えます。
まとめ
MAM・PAMMについて簡単にまとめます。
どちらもマネージドアカウントと呼ばれる運用手法となり両者には違いがあります。
・MAMは取引履歴や取引中のポジションを見ることができる
・PAMMは取引履歴や取引中ポジションを見ることができない
勝率の高いMAM・PAMMに限りますが、裁量トレード、自動売買EAに続くポートフォリオとして、
MAM・PAMMは組み込むのはありです。
上記の違いを理解することが重要です。
いかがだったでしょうか。
MAMやPAMMの違いを理解しポートフォリオに組み込んでみるのもありだと思います。
しっかり調べてから運用をお任せするようにしましょう。
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